2023年8月。とうとう夏本番となってきました!お子さんにセミ取りに行きたいって言われませんか?我が家では12月でもセミ取りしたいと言うぐらいセミ好きな4歳児がいます(笑)
虫が苦手なパパママもいることでしょう。しかし、子供だけに任せていては上手くいかないこともあると思います。暑いと適宜休憩をして水分補給もしなければいけません。短い時間で捕まえることができるといいですよね。このように大変な思いをしている方が、この記事を読んで少しでも楽になればと思います!
セミを捕まえる方法の4つのコツはこちらです!
- 種類別によく鳴く時間帯を知る
- 鳴いていなくても実際めちゃいる
- 使用アイテム
- セミの取り方(捕まえるスキル)
まあ、コツと言いますか知っていると捕まえられる可能性は確実に上がりますよ!全てオリジナル写真でお届けします!
①種類別によく鳴く時間帯を知る
7~8月頃のセミが鳴く時期の日中に、外に出られる方はよくわかると思いますが、実際にセミが鳴いているのは早朝や夕方が多いです。実は鳴くのはオスだけって知ってましたか?メスは鳴かないんですよ。おなかを見てみると腹弁が大きくついているのがオスです。今度捕まえたときに見てみてくださいね。
このように見比べるとわかりやすいです。腹弁が大きくついている左がオスです。
一般的に有名な6種類のセミを種類別に鳴き声がよく聞こえる時間帯を表にしました。見つけやすさと、捕まえやすさは、愛知県を基準にしております。地域によって違うと思いますので、この点はご了承ください!
セミの種類 | よく鳴く主な時間帯 | 見つけやすさ | 捕まえやすさ |
クマゼミ | 6:00~10:00頃 | ★★★★★ | ★★★★★ |
アブラゼミ | 10:00~18:00頃 | ★★★★★ | ★★★★ |
ニイニイゼミ | 6:00~18:00頃 | ★★★ | ★★★★ |
ツクツクボウシ | 夕方にかけて増える | ★★ | ★★ |
ミンミンゼミ | 10:00~18:00頃 | ★★ | ★★ |
ヒグラシ | 早朝or夕方 | ★ | ★ |
昔はクマゼミが珍しくてなかなか捕まえられなかったんですけどね。今では一番見つけやすく捕まえやすいです。それぞれの特徴を載せておきますのでご覧ください。
クマゼミ
黒くてうるさくてデカいやつ。
「シャアシャアシャアシャア」と鳴きます。大きさは40~48mmと、セミ界ではトップクラスです。
鳴き声も大きく、見た目も大きいのでとても見つけやすいです。しかも、近づいたり網を構えてもほとんど逃げないのでかなり捕まえやすいですよ。
もはやセミの代表格です。どこに行ってもクマゼミだらけです!
アブラゼミ
よく見る茶色いやつ。
「ジリジリジリジリ」と鳴きます。大きさは36~38mmと平均的なサイズ感。
セミの中で一番鳴き声に特徴がない気がします(笑)他のセミと比べて、割と低いところにも止まっていることが多いので、手でサッと捕れちゃいます。めちゃくちゃいます。ぽこぽこいます。ただ、クマゼミよりは逃げやすいです。鳴き声を頼りに見つけるのではなく、目で探しましょう。夏の公園で木を見ればすぐ見つかります。
30年ぐらい前はアブラゼミばかりでした。
ニイニイゼミ
小さくてかわいいやつ。
「チー」「ジー」と鳴きます。大きさは20~24mmと、かなり小さめです。
鳴き声も見た目もかなり小さいですし、木に止まっていると保護色がすごいので、普通に歩いていてはまず見つかりません。桜の木に止まっているのをよく見かけます。あまり逃げることもないので、見つけることができれば簡単に捕まえられますよ。散歩しているおばあさんが素手で捕まえていたので、それぐらい簡単に捕まえられます(笑)
ニイニイゼミは緑とオレンジが存在するのですが、理由はよくわかりません。オスとメスの違いでもなさそうです。羽化してからの時間の差なのか。図鑑で見ると、オレンジがクロイワニイニイゼミかと思ったのですが、本州にはいないようなので未だにわかりません。
ツクツクボウシ
警戒心が強くてすぐ逃げるやつ。
「オーシツクツク」と鳴きます。大きさは29~31mmと、やや小さめで細長いです。
ツクツクボウシは平地で見かけるのは稀です。愛知県でも少し山に近づけばよく鳴いています。春日井や瀬戸、三河方面がいいですね。他のセミと比べると出てくるのが若干遅いです。8月中旬頃からピークって感じですね。
手で捕れる高さではあまり見かけないので、捕まえたい人は網が必須とも言えます。さらに、ツクツクボウシは警戒心がかなり強いです!近づくと鳴き声を止めていつでも逃げられる準備をします。もはやセミ界のメタルスライムと言えるでしょう!
鳴き声はずっと「ツクツクボーシ」だと思っていたんですけど、ほとんどの書き込みが「オーシツクツク」でした(笑)
ミンミンゼミ
この鳴き声を聞くために夏があるようなもの。
「ミーンミンミンミンミー」と鳴きます。大きさは33~36mmと平均的で、体は丸みがあります。
ミンミンゼミも平地では見かけません。平地でも木が多いところで稀に鳴いているって感じです。山に近づけば近づくほど鳴いていますね!ミンミンゼミも低いところでは見かけません。わりと高いところにいるので、捕まえるのには網が必要です。また、ミンミンゼミもツクツクボウシと似ていて、警戒心が強く、近づくと鳴き止んで逃げる体制に入ります。そして、涼しい場所を好むので太陽の日が当たるような場所にいることは少なく、木陰に止まっていることが多いです。
山で鳴き声が遠くで聞こえている時は、近くでも探してみてください!この画像のミンミンゼミのオスは、鳴いていない木陰で休憩中のところを捕まえました!オスでも鳴いていないだけで木に止まっているんですよ。
セミの鳴き声と言えばミンミンゼミですね。あまり聞くことがないのにセミと言えばミーンミンミンなので不思議なものです。
ヒグラシ
哀愁漂う鳴き声のやつ。
「カナカナカナ…」と鳴きます。大きさはオスで29~38mm、メスで21~25mmと、やや小さめでオスメスに差があります。
ヒグラシは早朝と夕方に鳴きます。また、平地にはいないため、山の方へ行かないと鳴き声は聞こえません。鳴き声を聞いてみたい方は、7月~9月の上旬の早朝5:00頃、もしくは夕方16:00頃に山へ行ってみてください。捕まえてみたい方は、ヒグラシも高いところにばかり止まるので、伸びる網が必要になるでしょう。100均の網では運が良ければ捕まえられるかもってところです。
伸びる網を持って時間も場所も狙っていけば、ちゃんと捕まえることができます。
また、ヒグラシには「セミヤドリガ」が寄生することがある(主にメス)ので、捕まえたときには気を付けてくださいね。アブラゼミやミンミンゼミにも寄生している事例も確認されています。
見た目的にグロテスクで怖いですが、セミには害はないそうです。
まじか(笑)
②鳴いていなくても実際めちゃいる
よく公園にお出かけされる人はよく分かっていると思いますが、お昼過ぎに公園に行くとあまり鳴いてないんですよねこれが。クマゼミの大きい鳴き声もほとんど聞こえないし、全然いないじゃんと思いますが、実は鳴いていないだけで、ちゃんと木に止まっています。
セミを探すとき、だいたい、木の枝下の幹(根っこから上の太いところ)をよく見る人が多いと思います。ここではなくて枝から枝先に止まっていることが多いです。よく見ると、うじゃうじゃいます。
このように、100均の網では届かないような地上4mより上の高さにめちゃくちゃいます。100均の虫捕り網で約1.3mぐらいです。2m以上まで伸びる虫捕り網があれば、面白いほどセミが捕れます。セミ無双が可能となります。
③使用アイテム
セミ取りをする際は最低限のレベルで行くと、捕まえるためのアイテムとしては何も必要はありません。素手で捕まえることも十分可能です。しかし、あるとセミ取りの手助けとなるアイテムも色々ありますのでご紹介します。
セミ取りの手助けとなるアイテム
【虫取り網】
素手でも捕まえることは可能ですが、虫取り網があれば、高いところや奥行きのある場所にいるセミを捕まえることもできますので、持っておくことが好ましいですね。欲を言うと2m以上まで伸びるものであれば最高です。直接素手で捕まえるのが苦手な方も、虫取り網があれば触ることなく捕まえることができます。
【虫かご】
セミを捕まえた後、保護しておく際に使用します。あとで何匹捕まえたか数えるのも楽しいですね。また、お子さん中には持って帰りたいと言い出す子もいるかもしれません。お家でじっくり観察するのもいいですね。観察が終わったらなるべく早く自然に戻してあげましょう。
できれば肩から掛けられるような虫かごが理想です。両手が開いていることでいつでも捕まえる戦闘態勢に入ることができます。
【虫よけアイテム】
虫よけ対策として、虫よけスプレーを振りかけておきましょう。蚊が近づいてくると、セミ取りをする際の集中力が散漫してしまいます。また、刺さてしまった後は痒くてチャンスを逃しがちです。まず、寄せ付けないようにすること、刺されないように心がけましょう。
【薄手の長袖長ズボン】
セミ取りは暑い時期ですので、半袖半ズボンになりがちですが、虫よけや紫外線対策のもなりますので極力肌の露出を少なくすることが理想です。薄手の長袖長ズボンの上から虫よけスプレーをしておくことが好ましいですね。
オススメの商品
こちらからは、セミ捕りをするのにオススメの商品をご紹介します。
はっきり言って、100均の網でも捕まえることは十分可能です。しかし、長く伸びる網を持つことで普段諦めていた高さの獲物にも挑めることになるので、バトルできる回数が格段に跳ね上がります。100均の網でも捕まえることはできますが、伸びる網と比べると機会損失になってしまうわけですね。
我が家はこちらを合わせて購入しました!ヒグラシもツクツクボウシも100均の網では届かなかったので、買っておいて本当に良かったです。軽いので限界まで伸ばしても4才の男の子が十分に扱うことができます♪
また、ただ高いところに届くだけではなく網が深いので、一度獲物を入れて空中で網を返せば確実に出られなくなります。網が浅いとこの技が使えないので、地面に叩きつけて出口を塞ぐしかないんですよね。そうすると、網から出そうとしたときに逃げられがちです。網の深さが大事なことに気づかされましたね。
このように網を返してしまえば、捕まえた獲物を逃がすことなくそのまま携帯しておくことも可能です。また、この技は虫かごが近くにない時や、そのまま2匹目、3匹目と続けて捕まえるときにとても役立ちます。
虫かごは肩から掛けることができるものがオススメです!片手が塞がると置いたり持ったり、煩わしさから単純に戦闘力が落ちます。あと置き忘れることもよくあります(笑)
虫よけになるオニヤンマ君。スプレーだと子供の目に入りがちなのでこれでいきましょう♪
\クワガタ情報の記事もあります/
④セミの取り方(捕まえるスキル)
最後に、セミの取り方(捕まえるスキル)です!
「気配を消して、最後はサッと行く」これだけです!
これは素手で捕まえるときも、網で捕まえるときも一緒です。セミの背後から気配を消しながらゆっくりと近づいて、残り20cmぐらいになったらサッと行ってください。だいたい捕れます。感覚的に成功率は85%ぐらいでしょうか。
素手で捕まえるとき
素手で捕まえるときは、手をふっくらさせた状態で覆うようにサッと行きましょう。
また、セミにバタバタしてほしくない人は親指と人差し指の腹部分で、セミの羽の付け根あたりを摘みに行くのもありです。少し捕まえにくくなりますが、成功すれば羽を動かされずに済みます。
網で捕まえるとき
近づくまでは素手と同じです。残り20cmになったらサッと行きましょう。
幹のように太いところに止まっていれば、下手にすくわない方がいいです。理由は網と木の隙間少ないので、網をセミに被せて少しもぞもぞさせればセミは自然と網へ入っていくからです。セミが網に入ったことを確認してから、サッと地上へ下ろしましょう。
逆に枝のような細いところに止まっている場合は、完全に腕の見せ所です。網を被せただけでは隙間が広いため逃げられてしまいます。素早さ、網を入れる角度、正確さ、大胆さが要されます。なんだか生き様を試されているかのようです(笑)
最後に
あくまで愛知県を基準にした経験と考察なので、他の地域の人からしたら全然違うなんてこともあると思います。その点はご了承いただきたく存じます。
今年の目標だったヒグラシを捕まえることができたので、次は「タケオオツクツク」を探してみたいと思います!
タケオオツクツクは中国からの外来種で、機械音のような大きい声で鳴きます。日本では、埼玉県(川口市)、神奈川県(川崎市)、愛知県(西尾市)で生息・分布が確認されているようです。名前にタケが付くぐらいなので、竹を好み、竹林に住み着いているようですね。一度は見てみたいです!
ではまた!
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